旅行で訪れたロンドンで最後の最後に嫌な目にあった話です。突然こんな話をしようと思ったのは今朝「ウーバー、ロンドン交通当局が営業免許を再び取り消し」というニュースを見かけたからです。
ロンドンのタクシーといえばブラックキャブが有名です。厳しい試験に合格してやっとブラックキャブの運転手になれるそうです。私はウーバーも使いますがブラックキャブはより安心感があります。だからブラックキャブの運転手が観光客を騙しにくるなんて思いもよりませんでした。
ロンドンに住む友人と会ったり観光をしたり楽しい旅行の最終日に事件は起こりました。ホテルを早朝にチェックアウトした私たちはヒースローエクスプレスに乗るためにスーツケースを転がしてパディントン駅に向かっていました。ホテルから駅まではスーツケースを持っていても10分弱の距離です。
歩道を歩いていた私たちの横でブラックキャブが停まり運転手が窓を開けて顔を出し「空港へ行くのかい?エクスプレスは運休しているよ。駅まで行くと混雑しているから空港まで乗せましょうか?」と英国紳士のような運転手が言った(ような気がした)
それを聞いて早朝の働かない頭でも「どうしよう???Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン」と焦ったんだけど、あいにくヒースローエクスプレスのチケットを往復割引で買っていたのと、運転手の話が全部は聞き取れていない私は一旦駅まで行って確認しようとその英国紳士のような運転手へお礼を言い歩き出した。
少し歩きだしたところでまた別のブラックキャブが停まり今度はさっきより少し若い運転手が「ヒースローエクスプレスは止まっているから便利な地下鉄の駅か、よろしければ空港まで乗せていきましょうか?」と言ってきた。
朝から観光客に列車の運休を教えてくれるなんてなんて親切な人たちなんだろう(*'▽')とか思いながらも駅はもう目と鼻の先なのでその申し出を断り駅へ向かいました。
そしてパディントン駅構内へ入ってみたがいつもと変わらない。パディントン駅はロンドン到着の時もお風呂が有名なバースへ行くときにも使っているけど今朝もいつもと変わらない。ヒースローエキスプレスの運休なんてまったく無かった。
もしヒースローエクスプレスのチケットを往復で買っていなかったらまんまと騙されてブラックキャブで空港へ向かい「親切な運転手さんのおかげで飛行機に間に合って良かった」なんて最後に素敵な思い出話になりそうなところです。
そして日本に帰ってから調べてみると騙されたことさえ気づいていない旅行記も見かけます。私もたまたま往復チケットのおかげで事なきを得ましたが親切そうな英国紳士には気をつけてくださいね~